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今からできる!冬がはじまる前にめがねのくもり止め対策を

涼しい風が吹いて心地よい気候になってくると、冬のはじまりを感じます。本格的に寒くなる冬に向けて、めがねユーザーがしておくべき準備には、何があるでしょうか?温度差が激しくなる冬は、めがねが曇りやすくなる季節です。今のうちにめがねのくもり止め対策をして、冬に備えましょう。この記事では、冬に向けて準備しておきたい、めがねのくもり止め対策についてご紹介します。


冬はめがねが曇りやすい季節

めがねユーザーのなかには、肌寒くなって冬の訪れを感じると少し憂鬱な気持ちになる…という人もいるかもしれません。冬は、めがねユーザーの多くが悩む、レンズの曇りが起きやすい季節です。冬は気温が下がるため、曇りの原因となる温度差が起きやすくなります。気温の低い外の空気で冷やされた状態から、暖房がきいた温かい室内に入ると、一気にレンズが曇ってしまいます。たとえば、混雑しているバスや電車に乗り降りするときなど、温かく湿った空気と外の冷たい空気の差が大きくなり、レンズが曇ります。車の運転では、暖房をきかせて車内が温かくなると、冷たくなっていたレンズが曇りやすくなります。とくに運転中は、急にレンズが曇ると視界が遮られてしまうため危険を伴います。


冬は、温かい食べ物を食べたり温かい飲み物を飲む機会も増えます。レンズに湯気が当たると曇ってしまうため、わずらわしさを感じることも多いでしょう。さらに冬は、インフルエンザや風邪が流行りやすい時期でもあるため、マスクをつける機会も増えるかもしれません。マスクをつけた状態でめがねをかけると、温かい呼気が当たってレンズが曇ってしまいます。冬はレンズが冷えていて余計に曇りやすくなるため、マスクをかけられずに困る場面もあるでしょう。レンズが曇ると、曇るたびに拭かなければならなかったり、曇ってしまって恥ずかしい思いをするなど、めがねユーザーにとって悩みのたねとなっています。



めがねの曇りをガードするくもり止めの仕組み

そもそもめがねが曇る大きな原因となっているのは、温度差によって起きる結露です。空気中には、多くの水蒸気が含まれており、温かい空気と冷たい空気で含みきれる水蒸気の量が異なります。気温が高くなるほど含まれている水蒸気の量は多くなり、気温が低くなるほど水蒸気の量が少なくなります。このような水蒸気量の違いによって、温かい空気が冷やされると、含み切れなくなった水蒸気が水滴に変わります。この水滴が生じる現象が、結露です。暖房で温められた室内の空気が、外の空気で冷やされた窓に当たって水滴になるのと同じ現象が、めがねのレンズでも起こっています。寒い冬の時期はとくに、冷たい空気でめがねのレンズが冷やされることが多くなるため、温かい空気がレンズに当たると結露が生じやすくなります。


水には表面張力があるため、結露して水蒸気が水滴に変わると、レンズ表面に無数の丸い水滴が付いた状態になります。丸い水滴に光が当たって乱反射するので、視界不良が起こり曇って見えます。めがねのくもり止めやコーティングなどは、水滴の表面張力を弱める界面活性剤などの成分をレンズ表面にコーティングします。表面張力を弱めることによって、水滴にならずにレンズ表面になじませる仕組みです。水滴が膜状になってレンズ表面になじむと、光が乱反射せずに透過できるため、結露が起きても曇らず視界を良好に保てます。また水滴が丸い状態ではなく膜状になると、蒸発しやすくなるため乾燥するのも早くなります。めがねにくもり止めの対策をしておくなら、レンズが曇りにくくなり冬のストレスを軽減できます。


冬に備えてめがねのくもり止め対策をする方法

めがねが曇る悩みは、くもり止めなどを使って工夫することで対策が可能です。コートやブーツといった冬服の購入や衣替えなど、冬の準備には、めがねのくもり止め対策もしておきましょう。


マスクのときは工夫する

めがねをかけてマスクもつけるときは、ちょっとしたひと工夫でレンズの曇りを軽減できます。簡単にできる対策のひとつは、マスクの上部を折る方法です。内側に折り込んでつけるとマスクが顔にフィットしやすくなり、折った部分に呼気が当たってめがねの方に流れるのを防げるため、曇りを軽減できます。また、小さく折り畳んだティッシュをマスクのなかに入れてつける方法も、簡単にできるくもり止め対策です。マスクと顔のすき間が少なくなるフィット感の高いマスクを使用すると、さらに曇りを防げます。付け方やマスクの種類をひと工夫して、くもり止め対策をしましょう。


くもり止めレンズにする

めがねレンズには、くもり止め加工を施したコーティングレンズがあるため、はじめからくもり止めができるめがねを選んで対策することも可能です。くもり止め加工レンズには、親水性コーティングと吸水性コーティングの2種類があります。親水性コーティングは、レンズに水滴をなじませる膜をコーティングして、光の乱反射を防ぎます。吸水性コーティングは、水分を吸収する膜でレンズを覆って水滴が吸水されるようにして、結露による曇りを防ぎます。このようなコーティングが施されたレンズを使えば、くもり止めのためにメンテンナンスする手間はなくなります。しかし、くもり止めのコーティングは時間経過とともに剥離していくため、徐々に効果は薄れていきます。めがねによって異なりますが、2年から3年ほどを目安に買い替えが必要です。


くもり止めアイテムを使う

使用しているめがねのくもり止め対策をしたいときは、レンズに界面活性剤などのくもり止め成分を塗布してコーティングする、くもり止めを使用できます。くもり止めにはさまざまな種類がありますが、くもり止めの成分や曇りにくくする仕組みは同じです。くもり止めの種類によって使い方や効果の持続性など特徴が異なるため、使いたい場所や用途に合わせて選べます。ジェルや点液タイプのくもり止めは、レンズにジェルや点液を指で塗り広げてから、ティッシュやクロスで拭き取って、コーティングします。しっかりくもり止め成分がなじむことから、持続性が高く強力タイプも多いです。ケアする際は少し手間ですが、飛び散る心配がないため、オフィスや出先などでも場所を気にせずくもり止め対策ができます。効果や持続性を重視する人におすすめのくもり止めです。


クロスやシートタイプのくもり止めは、くもり止め成分が染み込んだクロスやシートで直接レンズを拭いて、コーティングします。クロスタイプは、何度も使用できるためコストパフォーマンスが高いくもり止めです。シートタイプは、1回ごとに使用する使い捨てで、個包装になっています。衛生面が気になる人や旅行先で使いたい人などにおすすめのくもり止めです。クロスやシートタイプは、どちらもめがね拭きと同じ感覚で使いやすく、手軽にくもり止め対策ができます。スプレーやムースタイプのくもり止めは、薬液をレンズに吹きかけてから、ティッシュなどで拭き取ってコーティングします。


スプレータイプは、広い範囲に吹きかけられるので、ジェルなどよりも手軽にくもり止め対策ができますが、液だれや飛び散りには注意しなければなりません。ムースタイプは液だれしにくく、しっかり密着するのでムラになりにくいくもり止めです。コンパクトサイズであれば、持ち運びして外出先でくもり止め対策ができます。持ち運び用にクロスタイプを使い、自宅やオフィスにジェルタイプを置いておくなど、いくつかの種類を使い分けながら対策するのもよいでしょう。


落ち運びやすさや効果、好きなデザインが見つかるくもり止め

サイモンでは、リーディンググラスやサングラス、くもり止めなど、めがねのケア用品を取り扱っています。日常的に使用するものなので、使いやすさや機能性はもちろん、使っていてわくわくするようなデザインにもこだわったものづくりをしています。


クロスタイプ フォグストップ缶G

フォグストップ缶Gは、クロスタイプのくもり止めです。くもり止め成分が染み込んだクロスをアルミ缶に収納し、持ち運びしやすくしています。使用する際は、めがねを水洗いして汚れを落としてから、レンズの両面を5回から10回ほどしっかり拭いてください。1枚で約300本分使用できます。収納ケースはシンプルでおしゃれなデザインなので、テーブルの上やパソコンのそばに置いていても、主張しすぎず調和します。



ジェルタイプ アンチフォグ

アンチフォグは、ジェルタイプのくもり止めです。米粒大のジェルを2枚のレンズの裏表にしっかりと塗り込み、ティッシュなどで拭き取ってから使用します。1度塗るだけで、長時間曇りをブロックする強力なくもり止めです。極小サイズの容器なのでポーチに入れて常備しやすく、効き目が落ちてきたときにもすぐにケアできます。1回の使用量が少ないため1本で30回から50回分使えるのも魅力です。



スプレータイプ フォグストップスプレー

フォグストップスプレーは、コンパクトなボトルに入ったスプレータイプのくもり止めです。サッとスプレーしてティッシュで拭くだけでくもり止め対策ができます。約9cm×6cmの長方形で厚さは1cmと小さなボトルなので、ポーチやポケットに入れて持ち運びしやすいサイズです。1本で約200回分使用でき、効果も強力なのでコストパフォーマンスにも優れています。



まとめ

冬は、温かい室内から外へ出たときや温かい飲み物を飲んだときなど、めがねの曇りに悩まされる季節です。めがねの曇りは、気温差によってレンズに結露が生じ、レンズについた水滴が光を乱反射させて起こります。くもり止めを塗布すると、水滴がレンズになじんで光を通すため、視界を良好に保てます。くもり止めを使って対策するなら、冬でも快適にめがねを使用できます。本格的な冬がはじまる前に、自分に合ったくもり止めを見つけてくださいね。



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